非磁性・抗菌性

非磁性ステンレス鋼板

規格記号 類似規格 概略成分 特徴
NSS 305M1 16Cr-12Ni-3Mn 強加工後でもマルテンサイト相がほとんど無く非磁性。 加工性に優れ加工後も非磁性を保つ
NSS 305M3 19Cr-12Ni-3Mn-0.15N 強加工を受けても非磁性であり、強度ばね性にも優れる
NSSC 130M,130S 18Cr-6.5Ni-11Mn-N 強加工後も比透磁率1.01未満 極低温非磁性高強度

[用途]超伝導加速器部材、非磁性衣料部品、電子部品など

オーステナイト組織の安定度を高めたオーステナイト系ステンレス鋼です。

  1. 加工を行ってもほとんど磁性を帯びることがありません。
  2. 加工性に優れ、加工を行っても著しく硬化することはありません。
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    NSSC 130Mの加工度(伸線減面率)と比透磁率

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    比透磁率に及ぼす冷間圧延率の影響

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    ビッカース硬さに及ぼす冷間圧延率の影響

抗菌性ステンレス鋼板

規格記号 類似規格 概略成分 特徴
NSSC®AM-1 17Cr-1.5Cu 抗菌効果を有する銅Cuを一定量添加し、鋼中にε-Cuを微細分散させ、表面からの銅イオン溶出効果により、優れた抗菌性(細菌増殖効果を抑制)を持つフェライト系ステンレス鋼 です。
NSSC®AM-3 18Cr-9Ni-3.8Cu 抗菌効果を有する銅Cuを一定量添加し、鋼中にε-Cuを微細分散させ、表面からの銅イオン溶出効果により、優れた抗菌性(細菌増殖効果を抑制)と抗ウイルス性(ウイルス 増殖効果を抑制)を持つオーステナイト系ステンレス鋼です。

[用途]洋食器、食品棚

表面からの銅イオン溶出効果により、優れた抗菌性(細菌増殖効果を抑制)を持つステンレス鋼板です。

  1. 用途に合わせオーステナイト系、フェライト系の鋼種ラインナップがあります。
  2. NSSC®AM-3はウイルス抑制効果も見込めます。

抗菌性メカニズム
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  • 抗菌効果を有する銅(Cu)を一定量添加することでε-Cuを鋼中に微細分散させ、表面からのCuイオン溶出効果により、優れた抗菌性(細菌増殖抑制効果)を発揮するステンレス鋼板です。
    NSSC®AM-3は、抗ウイルス性(ウイルス増殖抑制)の効果も確認されています。

抗ウイルス試験結果
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  • ウイルス99%以上抑制
    (抗ウイルス活性値2以上:SIAA基準)

    【ウイルスA】(エンベロープ有り)
    ・試験報告書発行年月日:2021年9月30日
    ・試験報告書番号:03005A-1

    【ウイルスB】(エンベロープ有り)
    ・試験依頼先:一般社団法人
     日本繊維製品品質技術センター
    ・試験報告書発行年月日:2020年10月30日
    ・試験報告書番号:20KB061067

    【共通】
    ・無加工試験片:SUS304
    ・抗ウイルス活性値:Rの算出 R=U-A
     PFU:plaque forming unites
    ・試験方法:ISO21702 ※ウイルスAは準用
     U:24時間後の無加工試験片のウイルスの数の対数値
     A:24時間後の抗ウイルス加工試験片のウイルスの数の対数値

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